【シドニー21日AAP】 オーストラリア保険協会は21日、NSW州シドニー周辺地域を20日に襲った“壊滅的”なひょうによる被害総額が、1億2,500万ドルを超えるとみられると発表した。これまでに、2万5,000件の申し立てがあり、このうち4分の3は車へのダメージに関するものだったという。
シドニー西部では20日午後5時ごろ、テニスボール大のひょうが住宅や自動車に降りかかった。また、シドニー郊外ではゴルフボール大のひょうが降り、NSW州救急サービスには20日夜から一晩で1,800件の通報が入り、500人のボランティアがこれに対応した。
多くの住宅や店舗などで、屋根、日よけ、太陽光発電用パネルがひょうのために壊れたり、水が溢れ出た雨どいが住宅内にもダメージを及ぼすケースもあったもようで、同協会は、今回のひょうを含む嵐について“壊滅的”だったとしており、被害の申し立ては数日で急増すると予想している。