【シドニー26日AAP】 NSW州シドニーで24日、高層タワーマンション「オパールタワー」の住人が建物にヒビの入る音を聞くなどして避難を余儀なくされた事故で、同マンションのデベロッパーは、ビルに不具合があったことに「衝撃を受けている」と述べる一方、「危険はない」としていることが分かった。また住民が帰宅できる目途は立っていない。
38階建てのオパールタワーのデベロッパー、イーコーブ(Ecove)は26日、声明を発表し、同タワーについて「クオリティーの高い建物」と強調するとともに、施行を手掛けた建設会社アイコン(Icon)に、デザインと建築の全責任があると説明した。
オパールタワーには51世帯の住民が居住しているが、依然として帰宅の許可は出ていない。また、イーコーブのディレクターのアフラック氏は、同タワーは基準を大きく上回る高いクオリティで住民に危険はないとの見解を示すとともに、住民に救援の手を差し伸べた救急サービスや慈善団体、地元の商店やホテルなどに謝意を示した。