【キャンベラ14日AAP】 ギリシャで今週末実施される重大な再選挙を前に、スワン連邦財務相は、欧州連合が「周期的な危機と不安定さ」に直面する可能性が極めて高いと述べた。
同相は14日にシドニーで開催される担保付き債券のフォーラムで、比較的平穏だった今年最初の3ヶ月を欧州の政治家らがうまく利用できなかったと指摘する。しかし、成長拡大、債務削減、金融防御の強化に向けた構造改革で幾分かの進展があったとする。
一方、銀行業界に巨大な流動性を与えるうえで重要な役割を果たした欧州中央銀行を称賛し、スペインの金融システムの資本再構成や構造改革を支持する「大いに必要とされる」欧州同意を高く評価。
また同相は、オーストラリアには苦戦を強いられた、政治的に不人気の経済改革を実施したことで国を発展させた歴史があると述べ、「欧州も同じことをするよう世界は求めている」と語る。