【メルボルン4日AAP】 メルボルンで勉強中の留学生が友人と街を歩いている際、男女のグループから人種差別的な言葉を浴びせられ、素手や瓶で顔を殴られ重傷を負った。
ボックスヒル在住で会計学を学ぶこの留学生の男性(27)は先月8日、ケバブ店での勤務後、友人とサウスヤラのチャペル・ストリートを歩いている最中に突然襲撃された。犯人らはふたりを取り囲み、人種差別的な発言を繰り返した。男性が「けんかしたくないから放っておいてくれ」と懇願したにも関わらず、犯人らは男性が無抵抗で地面に横たわっている間も瓶を使って殴るけるの暴行を続けたという。その結果、男性はあごとほお骨を骨折し、3日間入院し外科手術を受けたが、いまだに顔面半分の感覚が戻っていないという。
男性は再度襲撃される恐怖から、不眠症に悩んでいる。また、同じ理由で自身の出身国についても公表したくないとしている。ただ、ほかの留学生が襲撃されてほしくないので、事件について語る決心をしたと述べた。