【シドニー6日AAP】 シドニー湾で6日朝、フェリーがクジラの母子に衝突し、けがを負わせた。
同日午前8時40分、サーキュラキー発、マンリー行きのフェリーが未確認物体に衝突したため、運行を取りやめた。その後、空中撮影で、背びれ近くに傷を負ったメスのザトウクジラと、深さ80センチの切り傷を負った子クジラを発見。現在、クジラ監視船などが母子の行方を追跡している。
海洋生物の専門家の話では、クジラは厚い脂肪層を持っているため、プロペラによる負傷くらいなら通常、筋肉組織への影響はないという。また、成人のザトウクジラは全長14メートル、体重40トンまでに成長する。負傷した子クジラは全長3メートル、体重3トンだと推定される。母子はシドニー湾を去り、現在NSW州の海岸沖を北上している。
一方、衝突により損傷を受けたフェリーは、損傷の査定のためバルメインに搬送された。