【ホバート１１日ＡＡＰ】　　　オーストラリアに向かっているオランダの大型トロール船に抗議するため、ホバートのダーウェント川に１１日、２００隻以上の船が結集した。

今月下旬からオーストラリア水域で漁業を開始する予定のトロール船「ＦＶマルギリス」に対し抗議するため、漁船の船員らが反対の叫び声をあげた。また、レジャー船もこれに参加。多くの船は、全長１４２メートルのこの工船に抗議する横断幕を掲げ、趣味の釣り人らも環境保護運動家らとともに参加した。また抗議船には、グリーンズのピーター・ウィッシュウィルソン上院議員も乗船した。３万人以上が署名した陳情書が、同日中に労働党のリン・ソープ上院議員に提出される予定。

ＦＶマルギリスの漁獲割り当ては、チビキとマアジが１万８０００トン。操業会社「シーフィッシュ・タスマニア」の話では、この漁獲割り当ては厳重に監視されることになっているという。また同船の操業は、ＴＡＳ州経済に１０００万ドルから１５００万ドルの経済効果をもたらすという。