【キャンベラ12日AAP】 ロンドン・オリンピックでオーストラリア選手が予想以下の成績に甘んじたにもかかわらず、ギャレット連邦初等教育相は、競技スポーツの義務教育化への反対を表明した。
今回のオリンピックでは、陸上の中距離レースに出場した同国の全選手が決勝戦に出場できなかった。また、水泳チームのメダル獲得数も、1992年以来最も少なかった。これを受けて、同国オリンピック委員会の会長は先週、学校教育で競技スポーツをより重視すべきだと主張した。新しい全国カリキュラムで体育は10年生まで必修科目だが、競技スポーツは通常、課外科目として扱われている。
子どもがスポーツよりもコンピューターゲームに費やす時間が多いという保護者の懸念について、初等教育相は「ある種の適切な運動の機会を子どもに与えるべきだとおもうが、子どもが他のことに関心を持っているのなら、無理やり運動場に連れ出すべきではない」と述べた。一方、芸術、健康、レクリエーションに関連した活動の追加導入には賛成だと述べた。