一般

電車アナウンス、視覚障害者聞き取れず

【シドニー13日AAP】   鉄道会社「レイル・コープ」が鉄道網で聞き取れるアナウンスを怠っているのは、視覚障害者に対する差別だとして、障害差別委員会の会長が個人として、同社を相手取る裁判を起こした。

自身も視覚障害者であるグレイム・インズ会長は13日、連邦治安判事裁判所に出廷した。会長の主張では、昨年3月から9月に電車を利用したうち、車内・構内アナウンスが聞き取れなかったり、ほとんどあるいはまったくなかったことが合計36回あったという。その大半は、自動アナウンスシステムを持たない、80~90年代に製造された旧式の列車で発生したものだった。

一方、鉄道会社側はアナウンス故障率が当時19%だったのに比べ、現在では7%まで改善していると主張した。しかし、原告側の弁護士は、改善しても過去の事実は変えられないと反論。アナウンスの故障1件あたりにつき、1000ドルの損害賠償を求めている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら