【キャンベラ15日AFP】 たばこ箱の包装規制をめぐる訴訟で連邦最高裁判所は15日、連邦政府が作成した世界初のたばこ箱包装規制法は合憲との判断を下した。
これを受けて、オーストラリア国内では今年12月以降、たばこ商品は銘柄をとわずロゴと宣伝文句が排除された茶色い箱で販売されることになる。また、たばこ箱の表面の大部分には、健康被害を警告する生々しい写真と警告文を掲載し、銘柄名を統一した小さな文字で表示することが義務付けられる。
同法律が違憲として、連邦政府を提訴してきた、たばこ大手4社のブリティッシュ・アメリカン・タバコ、日本たばこ産業のJTインターナショナル、フィリップ・モリス、インペリアル・タバコ・オーストラリアが連邦政府の弁護士費用を負担するよう最高裁に命じられた。
連邦政府のロクソン司法長官は最高裁の判断を歓迎し、オーストラリア国外で同様の法律を検討しているニュージーランド政府をはじめ、英国、フランスなどの政府の後押しになると期待を膨らませている。