【シドニー17日AAP】 2011年のQLD州での洪水をはじめ、自然災害が続いたオーストラリアでは、これまで保険料が急騰し続けてきた。しかし、世界的な保険会社の発表では、その急騰状況が沈静化し始めると予測している。一方、北米やヨーロッパでは、法人向け保険料が上昇しそうだ。
QBE社のジョン・ニール新CEOによると、洪水などの影響で、オーストラリアの不動産保険の保険料は平均8.2%の上昇を見せ、不動産損害率は3~5%上昇してきた。しかし同氏の見解では、保険料が現在の8%程度の上昇率を維持し続けると考えるのは現実的ではないという。
一方、同社の収益高が最大の米国では、3年間安定的な価格が続いていたが、過去1年3ヶ月で保険料が着実に上昇しており、今後この上昇傾向が継続すると予想。またヨーロッパでも、これまで1~2%というわずかな上昇率が続いていたが、今後急騰する可能性があるとした。