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豪初、藻類の海中林が絶滅危ぐに登録

【キャンベラ18日AAP】   オーストラリア南東部沖の巨大褐藻類の海中林が、絶滅危ぐリストに登録された。連邦の環境法のもとで海洋生態系が同リストの保護対象となるのは、今回が初めて。

大褐藻類の海中林は重要な炭素吸収源の役割を果たし、1平方キロあたり推定8万トンの炭素を吸収する。この吸収量は地上の森林の2倍以上だ。また海中林はクロアワビやイセエビをはじめ、レッドハンドフィッシュやジーベルズハンドフィッシュなど、絶滅危惧種の生息地でもある。

バーク環境相は18日の声明文の中で、「(海中林)は目に見えないジャングルだが、偉大な天然の宝庫」だとし、「高さ20メートル以上に生長することもあり、ジャングルのように深く繁茂した豊富な藻類は、海洋生物の隠れ場となる」とした。

大褐藻類の海中林は通常、タスマニア沖の水域で発見されるが、条件が整えば、VIC州やSA州の海岸線沖でも見られる。

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