【ブリスベン20日AAP】 QLD州政府が州南東部で、コアラの自然保護区の土地を買い戻すために集めた2250万ドルについて、オーストラリア・コアラ基金は別の用途に使ったほうがコアラの保護問題に役立つのではと、疑問を投げかけている。
同基金のデボラ・タバート会長は、「土地購入に反対ではないが・・・QLD州南東部の現在の地価を考えると、わずかの土地しか購入できないだろう」と述べた。また、政府のコアラ生息地図が古くて不正確だと批判した。
これを受けてパウエル州環境相は、2009年に完成され2010年初めに修正された同地図について、「コアラ研究の第一人者からなる科学技術委員会の監修により作成されたもので、大規模な地上調査で検証済み」だと反論した。また現在、より最新の衛星画像技術や地域別の生態系データを用い、地図の精度を維持するため、定期的に更新する計画案を開発中だとした。