【キャンベラ21日AAP】 ギラード首相が1996年、スレーター・アンド・ゴードン法律事務所(S&G)を辞職した経緯をめぐるザ・オーストラリアン紙の捜査について、同事務所の代表社員は、ギラード首相が不祥事に関わっていた証拠はないと断言した。
ギラード首相はS&Gを辞職する前に、オーストラリア労働組合(AWU)の会長のために法人組織を設立する業務を担当していた。ギラード首相のパートナーでもあった同会長は、その後汚職に問われたが、正式に起訴されなかったという。ギラード首相も当初から、自らが不祥事に関与していた申し立てを一蹴してきた。また、S&Gは1995年、同件をめぐって内部調査を行ったところ、その申し立てを裏付ける証拠は見つからなかった。
ザ・オーストラリアン紙の捜査を受けて、S&Gの最高経営責任者は声明を出し、今回、申し立てを立証する証拠を提示した者はいないため、内部調査を行った1995年よりも具体性があるわけではないと述べた。