【シドニー２１日ＡＡＰ】　　　国内通信大手テルストラは２１日、ＮＳＷ州とＶＩＣ州、ＱＬＤ州の顧客サービス・センターおよび顧客電話窓口で雇用している正社員４２２人と派遣会社の社員２２９人を削減する方針を発表した。また、人員削減を計画通り実施する場合、シドニーとメルボルンにある顧客サービス・センターでは、職員１８０人も解雇されることになるという。

同方針の一環として、テルストラは、シドニーとメルボルンの顧客サービス・センターで行っている作業の一部を統合し、フィリピンなどに海外移転することも検討していることが明らかになった。背景にあるのは、ここ１２カ月、同社の電話対応件数が２０％減少したことがあるという。

顧客サービスのあり方について、テルストラの広報担当は、現在では、同社の顧客３０％がインターネットを通じて取り引きを行うことにしていると指摘。また、今後ともその割合が増えていく見込みだとし、顧客サービス・センターの必要性もそれに合わせて低くなっていくと述べた。