【シドニー27日AAP】 いわゆる「パシフィック・ソリューション」の復活を決定した労働党のギラード政権は、その第一支持率が過去6か月で最高を記録した。仮に現時点で選挙が実施されれば政権の座から退くことになるだろうが、支持率は着実に回復していることが、フェアファックスとニールセンの世論調査で明らかとなった。
1400人の有権者を対象にした同調査の結果、労働党の支持率は今年2月から2%上がり、32%となった。一方、連立野党の支持率は2%減の45%で、グリーンズは1%減の11%。二大政党間の支持率は、労働党が46%に対して自由党が54%であり、自由党の人気が上回った。
しかし与野党党首間の支持率では、ギラード首相が3%増の46%に対してアボット野党党首が3%減の45%で、わずかながら首相の人気が上回った。
同調査ではギラード政権の主要な政策に関する質問もされた。パシフィック・ソリューションの復活について、67%もの回答者が賛成、27%が反対。しかし、オーストラリアによる人道的難民受け入れ枠が1万3370人から2万人に引き上げられたことについては、賛成が48%に対して反対が49%だった。