【キャンベラ30日AAP】 全国一の大富豪、鉱業界のジーナ・ラインハート氏が専門誌オーストラリアン資源・投資(Australian Resources and Investment)のコラムに掲載した主張をめぐって、スワン連邦財務相は反発している。
ラインハート氏が同コラムで、裕福層をねたんでいるオーストラリア人は、より一生懸命に働いて、外出や人付き合い、飲酒、たばこを制限すべきだと主張した。さらに、資金を投資して雇用を創出している自らのような大富豪は、誰よりも貧困層に貢献していると述べ、就業率を上げるために、1週606ドル40セントに相当するオーストラリアの最低賃金の削減とともに課税率の引き下げを求めた。
スワン財務相は、同氏の主張が毎日家族のために苦労して働いている何百万人ものオーストラリア人に対する侮辱だと受け止め、今後、アボット野党党首がそれに同意するかについては、世間の注目が集まると述べた。