政治

首相、同性愛者差別発言で会議から撤退

【シドニー7日AAP】   キリスト教の院外団体、オーストラリアン・クリスチャン・ロビー(ACL)のウォレス常務理事が5日、同性愛者の差別発言をしたことを受けて、ギラード首相は、出席を予定していたACLの会議から撤退すると表明した。

タスマニア大学で同日、ウォレス常務理事は、グリーン党のミルン党首と婚姻の機会均等をめぐる議論に臨み、同性愛者の疾病統計が喫煙者より悪いなどと公言。これについて、無神論者でもあるギラード首相は、ACLには意見を述べる権利があると認めながら、その会議で世俗主義の民主国家における宗教の自由についての演説を行う予定を取りやめた。

ACLの関係者は、ギラード首相の決断がキリスト教徒の有権者を見捨てたものとして受け止められると述べた。また、ビショップ野党副党首は、ギラード首相がACLの会議をウォレス常務理事の発言に対処する場として活用すべきだったと批判した。

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