【ロシア・ウラジオストク8日AAP】 ロシア南東部のウラジオストクで開催のAPECサミットに参加予定だったギラード首相は、父が死去したため、急きょ開催式への参加を取りやめた。
不参加についてはロシアのプーチン大統領が発表した。また、ギラード首相の代役は、エマーソン貿易相が務めることになった。オーストラリア政府当局は、首相が即刻帰国するかどうか明らかでないとした。
首相の父、ジョン・ギラードさんは享年93歳。精神科看護師と炭鉱作業員の経験を持つ。首相は幼いころに気管支系疾患を持っていたため、ギラード一家は1966年、「テン・ポンド・ポム」制度を利用してウェールズからアデレードに移住。その後、娘がオーストラリア初の女性首相に就任した際、ジョンさんは「夢にも思わなかった」と語った。