【シドニー９日ＡＡＰ】　　　８日、ＮＳＷ州では市議会選挙が行われ、シドニー市のクローバー・ムーア市長の再選が決まった。オファレル州議会によって最近施行された新法の下、ムーア氏は州議会議員の座から退くことが余儀なくされる。

３期目となるムーア市長はこれまで、州議会議員とシドニー市長という二足のわらじを履いている状態であったが、オファレル州議会は、ムーア市長のような議員はいずれかの議席でのみ活動を行うことを認めるという新法を導入したため、ムーア・シドニー市長は、当選後初の市議会が開催される前に州議員を退かなければならない。

オファレル州首相は９日、ムーア氏の後、州議会議席の穴を埋めるのは他の無所属かグリーンズの議員である可能性が高いという予測を立てながらも、自身の自由党や野党労働党の議員も立候補するであろうと話した。一方、労働党のフォーレイ州議会議員は、「一年半前にムーア氏に投票した有権者が、同氏をけ落とすための法律を制定した自由党の議員を後任に選ぶとは思えない」と皮肉を述べた。