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アサンジ氏にアボリジニーのパスポート

【シドニー15日AAP】   内部告発サイト「ウィキリークス」の創始者であるジュリアン・ アサンジ氏に対し、アボリジニーのパスポートが提供された。

15日にシドニーのダーリントンで開催された式典で、アサンジ氏の父、ジョン・シップトンさんが息子に代わりパスポートを受け取った。シップトンさんは、息子はオーストラリア政府に見捨てられたと、政府を強く批判した。

アサンジ氏は今年6月以来、ロンドンのエクアドル大使館に避難している。性的暴行の容疑でスウェーデンへの送還を免れるためだ。同氏の弁護士の話では、スウェーデンへの送還は米国への引き渡しにつながる恐れがあり、ウィキリークスによる機密文書の一般公開に関する裁判に出廷を命じられる可能性があるとしている。

パスポート授与の式典には200人以上が参加した。主催者の「先住民社会正義協会」は、アボリジニーの統治権を認識させることを目的にした団体だ。シップトンさんの話では、アサンジ氏は「アボリジニーが主権者として認識されることを常に願ってきた」といい、パスポートの文言を1か所変更するよう依頼した以外は、喜んで受け入れたとした。パスポートはこれからロンドンにいるアサンジ氏の手元に届けられる予定。

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