【キャンベラ15日AAP】 アラビアのシナイ半島北部で14日、オーストラリア兵士が駐屯する国際平和維持軍の基地に、武装兵らが攻撃を加えた。しかし豪国防省の発表では、オーストラリア兵士に負傷者は出なかった。
同日、数十人の武装兵が多国籍軍監視団の駐留施設の壁を破壊し、車両や設備などに放火した。これに多国籍軍の兵士らが応戦、4人が負傷したという。しかし、現在駐留中の25人のオーストラリア人は全員無事だった。
多国籍軍監視団は、キャンプデービッド合意に基づき1981年に編成された非国連監視団。同合意により、エジプトとイスラエルの間で長年続いていた敵対関係が終焉し、イスラエルはシナイ半島から軍を撤退することに同意し、同半島をエジプトの管理下に手渡した。オーストラリアは同監視団に、1982年以来参加している。