【キャンベラ23日AAP】 臓器・組織提供・移植当局によると、国内で臓器移植を受けた人の数が昨年約1,500人となり、10年前の約2倍となったことが分かった。ただ、臓器の提供を待つ人の数は現在1,400人おり、提供者の登録を呼び掛けている。
臓器移植を受けた人の数は昨年、前年比144人増の1,544人に達するとともに、臓器提供へ同意した人の割合は64%と前年の59%からこちらも上昇した。連邦政府のワイアット高齢者・高齢者介護相は、移植を待つ人が1,400人、腎臓透析患者が1万2,000人いるとした上で、「国民全員が臓器提供について考えることが必須」と話した。
オーストラリアでは、臓器や組織の移植に同意する意向を個人が示すことが可能だが、提供者が死亡した場合、家族からの同意が必要となる。専門家からサポートや情報を提供されて臓器移植に同意する家族は、4家族中3家族となっている。