【キャンベラ19日AAP】 連邦議会の下院は19日、同性婚を合法化する私法案の採決を行い、反対98票、賛成42票の圧倒的多数で否決した。
与党労働党のジョーンズ議員が提案した同法案に対し、ギラード首相とアボット野党党首はともに反対票を投じた。与党議員がそれぞれの良心に従った投票を許可されたが、野党保守連合は、党議拘束をかけて賛成票を禁止した。採決では、与党閣僚の票が割れ、スワン副首相やボウエン移民相などが反投票を投じたのに対し、ギャレット教育相をはじめ、ロクソン法務長官など複数の閣僚も賛成票を投じた。
しかし、これを受けて、グリーン党のバント議員は、引き続き同性婚の合法化に向けて努力を続けるとし、無所属議員と足並みをそろえて同性婚を合法化する別の法案を下院の審議に持ち込んでいるという。