【シドニー21日AAP】 「ティーパーティー」と呼ばれる米国での政治的動向が、米国内での不況の原因となり、いずれ世界中にも波及する恐れがあると、オーストラリアのエマーソン貿易相が語った。
ティーパーティー運動は、共和党内の保守議員らが中心に展開している動きで、米議会による「財政の崖」問題の解決を遅らせているとされる。これについてエマーソン貿易相は、米議会の期限が迫ってきている中、「共和党の多くのティーパーティー議員らによる理性のないふるまい」を問題視する必要があるとした。また、「今年12月までに何らかの措置が取られなければ・・・米経済が最大5%も縮小」し、「深刻な不況」となると述べた。
一方、自由党のピーター・ダットン議員は、ティーパーティーが米国の債務レベルを懸念するのは正当だと反論。「過度の支出を削減しなければならないと当人らが言うことは、何も間違っていない」と述べた。