【パース24日AAP】 2010年12月、邦人女性がオーストラリア人の夫によるパンチを顔面に受け死亡した件に関して、WA州政府野党はドメスティック・バイオレンス(DV)に関する罪の懲役刑を引き上げる内容の法案を今月26日に提出するとした。
「サオリ法」と名付けられたこの法案では、これまでにDV罪による懲役年数を10年から20年に引き上げ、さらに、DV暴行事件に関する仮差し止め命令発令や、加害者名義の住宅に被害者が滞在することができる内容となっている。
マックゴワン野党党首によると、WA州におけるDV報告件数は昨年一年で3万5000件。過去11年間で150人以上の女性が犠牲となり、過去7カ月だけでも11人が殺害された。
2010年12月、パース郊外に住むサオリ・ジョーンズさん(当時31)は、パートナーのグラッドレー・ウェィン・ジョーンズ(34)によって顔面を殴られ死亡。遺体は2週間、自宅に放置された。ジョーンズ受刑囚は昨年、懲役最低3年の刑を受け2013年12月、仮出所の申請が認められる。