【ホバート27日AFP】 TAS州議会の下院が今年8月、オーストラリア全国の州議会を先駆けて同性婚を合法化する法案を可決した流れに反して、その上院は27日夜、同法案を反対8票、賛成6票で否決した。
婚姻の機会均等を求める団体、オーストラリアン・マリッジ・イクオリティ(AME)の広報担当は、次に同性婚の法案について、採決を控えているNSW州とSA州、ACT特別首都地域は、TAS州の法案をもとに審議を行う予定だと指摘し、TAS州在住の同性愛者として、悲劇だと落胆を示した。また、今回、同性婚を合法化する最初の州になる機会とともに、それに伴う利益も失ったと嘆いた。
同性婚が認められる州では、結婚のために来州する観光客数の増加は、数億ドルとされる利益につながるとみられている。