【キャンベラ30日AAP】 ベテランのラジオ・アナウンサー、アラン・ジョーンズ氏が先頃死去したギラード連邦首相の父親に関して「娘である首相の嘘を恥じながら死んでいった」と発言したことについて、「間違った発言だった」として公式の場で謝罪の意を表した。
ギラード首相の父、ジョン・ギラードさんは今月初頭、病気のため83歳で他界。ギラード首相は「父からいつもインスピレーションを受けていた」と常に話していた。今回問題となっているジョーンズ氏の発言は、ニューズ・リミテッドのジャーナリストが密かに録音した同氏のコメントが新聞に報道されたもので、各方面から非難を受けている。
ジョーンズ氏は30日、メディア・コンファレンスの場で「間違った発言であり、首相に直にお詫びしようとコンタクトを取ってみた」と述べた。ギラード首相側は、ジョーンズ氏と同件について話をするつもりはなく、それ以上のコメントもしないとしている。
首相は沈黙を守る姿勢でいる中、与党議員は黙っておらず、カー外相やエマーソン貿易相などがジョーンズ氏のコメントは不謹慎であると非難。また、野党の一部議員がジョーンズ氏のコメントに関して歓迎する態度を示したことで、アボット野党党首に対しても謝罪を求める声が上がっている。