【シドニー30日AAP】 30日、8万3000人の観衆が見守る中、NRL(ナショナル・ラグビーリーグ)の決勝戦が行われた。メルボルン・ストームズとカンタベリー・ブルドッグという人気チーム同士の対決となったが、14対4で栄光はストームズに輝いた。
ストームズの3つのトライはすべてゲームの前半に決められたもの。去年までマンリー・シーイーグルスのコーチを務めたデス・ハスラー氏が率いる今年のブルドッグはリーグトップの成績でファイナルシリーズを迎えたが、決勝戦ではトライを1つ決めるのが精一杯だった。
この日の試合の中では、前半に起こった乱闘の中でブルドッグのジェームス・グラーム選手がストームズのビリー・スレーター選手の耳にかみつくという出来事があった。試合後、スレーター選手は、「グラーム選手への処分は上層部が決めること。僕にとっては優勝の喜びをかみしめることの方が大事」と述べた。
メルボルン・ストームズは2010年、リーグの規定である給与上限を超えた額を一部の選手に支払っていたことが発覚し、2007年と2009年のリーグ優勝をはく奪された。このことから、「クリーン」な状態で獲得することができた今回の優勝は、同チームにとって非常に意味深いものでもある。