【シドニー7日AAP】 2002年10月12日、インドネシア・バリ島で発生した、テロ組織アルカイダによる爆破テロ事件から今年で10周年を迎える。シドニー東部クージーでは毎年追悼式が行われているが、今年は節目の年であることから、カー外相やオファレルNSW州首相を含む多くの人々の参列が見込まれている。
米国での同時多発テロのほぼ一年後に発生したこの爆破テロでは、バリ島内にあるナイトクラブ2軒が狙われ202人が犠牲になった。多くのオーストラリア人も犠牲になったが、うち43人はNSW州の出身者だった。
弟のデービッドさんを同テロで失ったジェーン・エルキンさんは毎年、クージーで行われる追悼式に参列している。「バリには行きたいとも思わない。いつまでも辛い思い出だが、追悼式を行うことは素晴らしいこと」とジェーンさん。クージー・ドルフィンズ・ラグビー・クラブのメンバーだったデービッドさんは、チームメイト5人と共に同テロで犠牲になった。