政治

スリッパー下院議長が辞任を表明 

【キャンベラ9日AAP】   セクハラ疑惑により停職中だったスリッパー下院議長が9日午後7時20分ごろ、下院議会に入り、議長の座から正式に辞任することを発表した。後任にはアンナ・バーク氏が選ばれた。

スリッパー氏は今年5月、元スタッフのジェームス・アシュビーさんから「セクシャルハラスメントを受けた」という訴えを起こされ、現在連邦裁判所で民事裁判として審議がされている。しかしその裁判に提出された証拠の中に、スリッパー氏がアシュビーさんに送ったテキストメッセージの文があり、女性の性器を蔑むような言葉で表現したり、特定の女性議員を軽蔑的な言葉で表現するなどした内容が公開された。

9日午後2時過ぎ、下院の中でアボット野党党首はテキストについて触れ、スリッパー氏の辞任を要請。結局2時間ほど与野党間で議論が展開された後、スリッパー氏の留任を決定する投票が行われ、70対69というわずか1票差で議会は同氏の議長留任を決定したが、夜になってスリッパー氏自身が辞任を申し出た。

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