【シドニー10日AAP】 アボット野党保守連合党首に対し、ギラード首相は9日、「女嫌い」などと厳しく批判し、米国をはじめ、英国など世界の様々なメディアで大反響を巻き起こしている。
アボット氏が避難を浴びせられたのは、同日、セクハラ疑惑で不興を買っているスリッパー前下院議長の公開されたテキストメッセージについて、低俗で女性に対する偏見が明らかなど、連邦議会の威厳を損なったとし、スリッパー氏が即座に弾劾されるべきだと要請して、その留任を支持していた政府を批判したことが発端。これに対し、ギラード首相は、アボット氏が政治家として、女性について差別的な発言を何度もしたことがある歴史を触れ、同氏自身が女嫌いとし、女性蔑視についてのお説教を受けないと強い憤りをあらわにした。
これを受けて、米ニューヨーカー誌、英デイリー・テレグラフ紙など様々な世界のメディアでギラード首相の発言が次々と取り上げられ、高い評価を得ている。また、ギラード首相がアボット氏をこき下ろしたABCニュースの動画再生数が10日午後の時点で30万回に急増している。