【シドニー12日AAP】 NSW州では過去20年間で、150人以上の釣り人が岩場での釣りの最中に死亡している。その3分の2は中国系、ベトナム系、韓国系の国民であることを受け、カー外相は浜釣りの危険性について、「神経をとがらせる」よう忠言した。
シドニーのボンダイビーチで12日に開催された多言語の啓蒙キャンペーンの席で、外相はアジア人の釣り愛好家らに対し、今年の夏、浜釣りをする際に注意しなければ、命を落としかねないと警告した。また、中国の急速な経済成長と世界への進出についても触れ、「毎年オーストラリアには数十万人もの中国人観光客が訪れるが、これらの観光客らに対しても、オーストラリア生まれの人たちが子どもの時から気を付けるよう言われてきた(海の)危険性について警告する必要がある」と述べた。
全豪スポーツフィッシング協会のスタン・コンスタンタラス会長の話では、NSW州は海岸都市のすぐ近くで人気種の魚が獲れる、世界でも数少ない絶好の漁場であるという。そのため、とても安く釣りができ、釣り愛好家らに魅力の場所だが、「(海)が荒れている場合は家に帰る」よう注意を呼び掛けている。