【シドニー13日AAP】 シドニーとアテネのオリンピック水泳で金メダルを獲得したイアン・ソープ選手が来月、自叙伝を出版する。その中で、長年「壊滅的なうつ状態」に悩まされ、大量のアルコールを摂取することで乗り切ったことが多かったと初めて語る。
ロバート・ウェインライト氏との共著「This is Me: The Autobiography(これが私だ:自叙伝)」の中で、ソープ選手(30)は、常に完璧であることに努力し、うつ病については家族にすら知らせていなかったという。シドニー五輪後のアテネ五輪に向けての練習中、人目を忍んで一度、医師の診療を受け、投薬治療など「幾分かの助け」を得た。
アルコール中毒ではないが、「恐ろしい考えでいっぱいの頭をすっきりさせるため、気分を管理する手段としてアルコールを利用したが、秘密裏に行った。それはちょうど、手助けなしに克服できないと分かるまで、多くのうつ病患者が自分の悪魔と闘うように」と語る。
また同書では、マスコミのプライバシー侵害やゲイ疑惑についても語っている。「はっきり言うが」として、「私は同性愛者ではなく、これまでのすべての性的関係は異性愛的なものだ。女性に魅力を感じる」とした。