【キャンベラ16日AAP】 アボット自由党党首がインドネシア大統領との会談で、国内で焦点となっている亡命船の問題について触れなかったことについて、ギラード連邦首相を含む与党は、「国内での強気の態度とはうって変わって海外では非常に弱気だ」とアボット党首の態度を非難した。
オーストラリアに続々と到着する亡命希望者を乗せた船の対応について、野党連合は「船を出航国に返すべき」という考えを明確にしている。これについて、同党首が15日、インドネシアのユドヨノ大統領と会談した際に一切触れなかったことで、今回の与党の非難となっている。この議題については、結局、野党のモリソン影の外相が同国の外相と別の機会に話し合いを行った。
ギラード首相は、「国内で野党が頻繁に議論として持ち出すにもかかわらず、外国首脳を前にすると腰抜けになる」とアボット党首を非難。ボーエン移民相も、「アボット氏は国内ではライオンほど勢いがあるが、インドネシアではまるで子ネズミのような態度だ」と述べた。