【キャンベラ19日AAP】 オーストラリアが国連安全保障理事会入りを果たしたことについて、ギラード首相はケビン・ラッド氏が重要な役割を担ったとして敬意を表した。一方、野党側は関係費用を指摘し、その功績を過小評価した。
ギラード首相は、国連の原加盟国のひとつであるオーストラリアが理事会入りするのは27年ぶりであり、高い国際的評価と多くの強力な二国間関係の成果だと述べた。また同理事会は、アフガニスタンでの国連の関与やシリアでの暴動などの諸問題に引き続き対処が必要だとした。
首相は理事会入りの第一の貢献者としてラッド氏を称え、「(同氏は)我が国の立候補に首相としての先見の明を持っていたし、後に外相として精力的に推し進めた」と述べた。またラッド氏も広報担当官を通じ、「オーストラリアを強力かつ見事に唱導した」外交当局、首相、カー外相、マールズ政務次官らを称賛した。
一方、連邦野党は、今回の立候補にかかった2500万ドルの費用について指摘し、政府が貧困国の票を得るために、海外援助プログラムを悪用したと非難した。これに対しギラード首相は、「オーストラリアの評判を高く維持し、世界にこれほど重要な団体に参入するために、資金は有意義に使われた」と反論した。