【キャンベラ20日AAP】 首都特別地域(ACT)で20日に行われた議会選挙で、票の集計が続いている。午後10時50分の時点で70%以上が開票されたが、その得票率は労働党が39.1%、自由党が38%、グリーンズが11%。
2008年の選挙と比較すると、労働党の得票率が1.7%しか上昇しなかったのに対し、自由党は6.4%の上昇と躍進を見せている。これを受けて自由党のセセリヤACT党首は、有権者が労働党・グリーンズの連合政権を拒絶したと述べた。しかし、17議席からなる立法議会で多数党政権を確立するには1議席足りず、勝利宣言には及んでいない。いずれにしても、少数与党による新政権の確立にはグリーンズとの交渉が必要で、結果が明らかになるには何日もかかるだろう。
一方、自由党のギャラガーACT党首は、現時点では勝利宣言はいずれの党にとっても時期尚早だと述べた。また、労働党とグリーンズの得票合計が50.1%であることに触れ、有権者の半数以上が「革新政権」に投票したことを強調した。