【キャンベラ25日AAP】 今年3月から9月にかけて、カー外相が海外出張に出向いた9回のうち、妻のヘレナ・カー氏を8回に公費で同伴させたことが情報公開法の下で発覚したことを受けて、野党保守連合は、同氏が閣僚の行動規範に反していると主張し、弁明を要請している。
ヘレナ氏がほぼ毎回ビジネスクラスを利用し、その航空運賃がおよそ12万ドルに上っているという。また、カー外相の前任者であるスティーブン・スミス氏やケビン・ラッド氏の時代にも、外相が公費で妻を出張に同伴させる前例は極めて少ない。
しかし、野党に対し、カー外相は、自らが外国の外相と会談している間に、妻が支援事業の現場を視察したり、女性団体の代表に面会したりしていると指摘し、オーストラリアのために働いていると切り返した。また、今年10月、オーストラリアが国連安全保障理事会の非常任理事国に立候補し、勝利を収めた際には、マレーシアでインド人と中国人の両親に生まれたヘレナ氏の存在がオーストラリアの多文化性を代表し、後押しになったと主張。