【シドニー26日AAP】 シドニーに2番目のカジノを建設するという大実業家ジェームス・パッカー氏の提案に対する承認プロセスについて、ムーア市長は驚愕していると述べた。
バランガルーに10億ドルの複合娯楽施設を建設する同計画は、NSW州政府により承認された。これを受けてムーア市長は、26日放送のABCラジオ番組のインタビューで、「一般市民との事前協議なく、二大政党がジェームス・パッカー氏とすべて秘密裏に行ったもの」だと強く非難した。また、「(建設予定地)は公共の土地であり、おそらくオーストラリアでも最も重要な場所のひとつ」だとした。
市長の主張では、1年半前に現自由党政権が発足する前に前労働党政府が実施していた承認プロセスに対し、地域社会の中で強い懸念があったのにもかかわらず、「(自由党)は別の方法でやると言って政権に就いた」という。また、一般競争入札が行われない大規模開発は問題だと批判している。