【シドニー10日AAP】 NSW州政府は最大で30万世帯に対し、前金や利息無しでソーラーパネルとバッテリーの設置を補助すると発表した。
バッテリーシステムには最大9,000ドル、太陽電池システムには最大1万4,000ドル無利子で借りられる。対象は、持ち家に住む世帯で、世帯収入の上限は18万ドル。3か月の電気代が現在500ドルの場合、ローン返済中は年285ドルの節減、返済後は年2,000ドル節減になる計算だ。ベレジクリアン州首相は、「多くの家庭がソーラーパネルや太陽電池を考慮するが、前金が高すぎる」と述べた。
州政府は特に太陽電池システムの設置に力を入れる。すでに同州の40万世帯でソーラーパネルが設置されているが、バッテリー設置によって安定した電力供給が得られる。
一方、州野党労働党は前日、50万世帯に対するソーラーパネルの設置補助を発表した。こちらも世帯収入の上限は18万ドルで補助金は最大2,200ドル。平均で年600ドル電気代を節減できるという。