【ダーウィン5日AAP】 南極海での捕鯨シーズンが目前に迫っている中、日本の捕鯨団体である共同船舶株式会社は、現在国際手配となっている環境保護団体、シーシェパードのワトソン隊長が早く逮捕されて捕鯨活動がスムーズに行えることを願うと話した。
同社の伊藤スポークスマンは、「ワトソン隊長はこれまで違法行為を続けて日本の捕鯨船スタッフを危険な目に遭わせてきた。早く逮捕されることを願う」と述べ、今年はシーシェパードが日本の捕鯨活動を妨害しないよう願うと話した。ワトソン隊長は、中米コスタリカでのサメ漁船に対する威力業務妨害容疑で国際手配され、ドイツで拘束されたものの釈放中に失踪し現在も姿を現していない。
シーシェパードはこれまでに、南極海において日本の捕鯨船に対して過激な手段で妨害活動を行ってきた。今年は5日午後4時にメルボルンを出港するとしているが、これまで南極海で日本船を待ち伏せしていたのとは違い、日本に近い北太平洋沖で日本船を発見し、一頭のクジラも捕獲させないとしている。共同船舶の伊藤氏によると、今年の捕鯨目標はミンククジラ850頭、ナガスクジラ50頭の合計900頭。