【シドニー23日AAP】 シドニーのボタニー湾で、多種の魚介類を有害にする恐れのある有毒な藻の開花現象が見つかった。これを受けてNSW州第一産業省は、同湾で獲れた魚介類を食べないよう注意を呼び掛けている。
同省の発表によると、この藻はまひ性の貝類の毒素を生成するが、同湾での23日の定期検査の際に、人間が食べても安全なレベル以上の毒素が貝から検出されたという。そのため同省は消費者に対し、同湾やジョージズ川で獲れたカキ、イガイ、ザルガイ、ハマグリ、タマキビ、ウニ、カニをはじめ、ロックロブスターやアワビの内臓を食べないよう注意を呼び掛けている。ただ、店頭で売られている貝類を食べても問題ないという。
藻の毒素は調理しても消滅しない。消費した場合の症状は、口内のチクチクする痛み、手足のしびれ、足のふらつき、手足のだるさ、吐き気など。