【ブリスベン19日AAP】 スーパーマーケット大手のウールワースは19日、酪農家を支援する目的で牛乳の価格を1リットル当たり10セント引き上げた。競合のコールスやアルディはこれに倣わない意向を示しており、政府は両社での買い物を避けるよう消費者に促す。
コールスは19日、消費者への生活費圧迫を理由として、自社ブランドの1リットル1ドルの牛乳を廃止しないと発表した。代わりに、来週から消費者から募金を集め、コールスも同額を募金するという。
アルディは、低価格は顧客への約束だとして、価格政策を変更する予定はないとした。また、農家でなく牛乳処理業者から牛乳を仕入れているとして、処理業者が農家に持続可能な価格を支払うべきとの考えを示した。
連邦のリトルプラウド農業相は、「コールスはまともな企業市民の振りをし、アルディは階段の下に隠れている」と述べ、消費者に両社での買い物を避けるよう呼びかけた。