【キャンベラ21日AAP】 連邦政府のダットン内務相は21日、シリアやイラクなどでイスラム過激派組織に参加し、兵士となったオーストラリア人に対し、オーストラリアへの入国を最大2年まで拒否する法案を下院に提出した。
ダットン内務省によると、2012年以降にシリアやイラクへ渡りイスラム過激派組織を支持する兵士となった豪人の数は230名以上となっており、イスラム国(IS)の勢力が衰えるなか、多くが帰国を希望しているという。同相は、帰国兵士に対する排除命令を取り消すこととなるが、帰国の日時や方法については多くの条件を含むとみられている。
ダットン内務相は、これらの人物が帰国した際は、確実に当局の管理下に置くとして、「それまでは可能な限り、国外の離れた場所でこれらの人物についての手続きを行いたい」と話した。また、帰国した場合、2年間の禁固刑が科される可能性があるほか、帰国後の住所、仕事、学校、国内外の渡航などについて報告を命じるとしている。