【メルボルン21日AAP】 VIC州のメルボルン・コンベンションセンターで21日、職場におけるハラスメントの解決に取り組むビジネスリーダー向けサミット「Not In My Workplace」が開催された。同サミットでは、オーストラリア人権委員会の前会長ギリアン・トリッグス氏が、職場におけるセクシャル・ハラスメント(セクハラ)」に対する規定の見直しを求めた。
トリッグス氏は、過去6年~8年間でオーストラリアにおける女性の置かれる状況は大きく後退したと述べ、「女性にとって極めて不平等で不公平な環境を創り出している」として、職場におけるセクハラの増加が、これをさらに悪化させていると見解を示した。
またトリッグス氏は、セクハラはどの業界にも横行しているとして、被害者の男女を問わず「われわれすべての問題」との見方を示した上で、個々の事件を透明性を持って適切に対処するとともに、苦情を確実に解決し、雇用主へのトレーニングや報告システムなど企業文化の面でも改善に努めようと呼びかけた。