【シドニー21日AAP】 NSW州のベレジクリアン首相は21日、1月の雇用率が3.9%と大きく改善し、州財政が黒字となる一方で、今週発表された世論調査では、政府が労働党を追う形となったのは、大型のインフラプロジェクトの「混乱」が原因との見方を示した。
NSW州の今年1月の失業率は全国平均を1.2%下回り、過去最低水準となる3.9%となった。また、財政は黒字を計上するなど、3月に行われる総選挙を前に好材料となったが、先に行われた世論調査では、2政党間の比較で労働党を51対49で追う形となったことが分かっている。
州政府は、シドニー西部で進めているライトレール・プロジェクトについて、2019年初めに完成としていたが、その後、最大一年間の遅れが出るとみられており、予算が5億ドル以上超過することについて、あらためて政府に対する批判が高まっている。