【シドニー7日AAP】 NSW州の現行法では、一部の例外を除き、クリスマスの翌日である26日のボクシングデーに小売店舗の営業を禁止している。同日の店内の清掃や、在庫の整理・受領などの業務も問題となり得るため、ベアード州財務相は当局検査官らに対し、常識の範囲で行動するよう要請した。
同相は当初、ボクシングデーの小売店舗の営業を州全体で全面許可する法案を推し進めていた。だが先月、複数の労働組合からの圧力に屈し、同法案を断念した。
同相によると、2010年に導入された現行の改正法のもと、シドニーのCBDと有名観光地の一部の店舗以外は、ボクシングデーの営業は厳しく禁止されており、違反者には罰金が課せられる場合もあるという。店内の植物の水やりや清掃などの理由で、店主に店への出入りを許可するのは常識的なことだが、改正法では事を必要以上に複雑にしていると批判。同相は現在、利害団体と協力して労使のバランスを調整中だとし、来年にも新しい改正案を提出したいと述べた。