【オークランド22日AAP】 ニュージーランド(NZ)のアーダーン首相は22日、オーストラリアのモリソン首相に対し、NZ国籍保持者を強制送還する政策について、両国関係を“腐敗させるもの”と強い言葉で非難したことが分かった。
モリソン首相はアーダーン首相の指摘に対し、連邦政府の政策はNZ国籍保持者のみをターゲットとしたものではないとして、「ビザは市民権ではない」と述べた。また「ビザは定められた基準を満たした人に与えられるが、これに犯罪を犯すことは含まれていない」と返した。
アーダーン首相は、オーストラリアはNZにとって家族のようなものだとした上で、家族内でものの考え方が異なるのは避けられないことだが、家族と共に移住し人生のほとんどをオーストラリアで過ごしたNZ人が、強制送還されるのは理解できないとの見解を示した。