【キャンベラ23日AAP】 連邦政府は電力価格の引下げを推進するため、新たな規制強化策を明らかにした。これによると、オーストラリア電力市場規制局(AEMR)は今年7月から、複数の州で電力の標準価格を導入するという。
AEMRによるとNSW州、VIC州、QLD州南東部で、標準価格を導入するという。これにより、スタンディングオファーと呼ばれる、電力を予め決められた料金と期間で契約している消費者に対し、実質的に上限を設定するという。また、標準価格の導入が‘実現すると、一般住宅で電気を使用する消費者では最大218ドル、中小企業では最大937ドルの値下げにつながるとしている。
連邦のテイラー電力相は23日、新たな規制の導入で、電力各社はスタンディングオファーに加え、標準価格に照らした小売り希望価格を示すことが求められるため、結果として電力価格の低下につながると期待感を示した。