【メルボルン25日AAP】 VIC州で6月19日、患者の意思による安楽死が合法となる。施行まで4か月を切り、医師らが直面する法的・倫理的な問題があげられる。
25日出版のオーストラリア・メディカル・ジャーナルで、ベン・ホワイト教授らは、「法律のもとに認められた人のみに行われるのがカギだ」と話す。医師から安楽死を示唆せず、有意義な寿命末期について患者と協議するよう、明瞭なガイダンスが必要だ。ほかに、安楽死に使われる薬剤の処方や保管、返却、さらに医療従事者が患者の権利を妨げずに良心による拒否ができるよう管理するなど問題は多い。合法化後も継続的に監視や改善、調整していく必要がある。
国内で患者の意思による安楽死法が可決されたのはVIC州のみ。