【キャンベラ17日AAP】 次々とオーストラリアにやってくる亡命希望者に対する衣住食の費用を捻出するために、与党は対外援助の予算を充当する計画をしていることが報道された。
ネットワーク・テンの報道によると、財務省から漏えいした情報では、連邦政府ではオーストラリアにいる亡命希望者の生活費などに対外援助の予算3億7500万ドルを振り分ける計画があり、与党は当初、これを隠匿しようとしていたが情報が伝えられたため、カー外相はこの計画の事実を認めた。「オーストラリアにいる避難民を支援することは外国の難民支援と同じことだ」とカー外相。
しかしこの計画に対してチャリティ団体からは非難の声が上がっており、「ワールド・ビジョン」のコステロ代表は、「支援を約束している相手に対して裏切り行為だ」と述べ、また、ビショップ影の外相も、「ジュリア・ギラードはオーストラリア国民を裏切るだけではなく、世界の人々に対しても信用を失った」と話した。